滝戸。画面中央の繁み下に凡夫川が流れ込むが、富士登山からの下山時、このあたりで水垢離し、凡人(凡夫)となって西国に帰ったという。現在でも凡夫川橋近くに石の祠が残る。奥が龍巖淵で、中央にみえる煙突は富士製紙の煙突。川向うは製紙で潤っていたのだろうか、瓦ぶきの屋根が目立つ。現在、左岸(向かって右手)には立派な河津桜の並木が続き、富士の見える桜の景勝地となっている。
 オモテ面は「きかは便郵」となっているので、昭和8年以前の撮影。


現在の様子。中央の煙突は王子特殊紙。 (平成24年11月2日撮影)