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出典 "Le Japon illustre" Aime Humbert, 1870
出版 Hachette in Paris
画題 UNE ECOLE JAPONAISE. (日本の学校=寺子屋)
画工 L. Crepon
画寸 159 x 237mm / 銅版画
所蔵 Ichikawa, hiroyasu

 「私は半ダースほどの男の子が、師匠の周囲に坐って、授業を受けているのを見たことがある。彼らは、文字の意味を知ろうとして、何度もそれを口に出して唱えていた。<中略>そして、そこには、次のような意味があることを知り、驚かされた。「色もにおいも消えて行く。われわれの世界において、何か永久的なものがありうるだろうか?今日の日は、虚無の深淵の中に消滅していき、そのはかなさは、夢のようである。それは、微細な不安すら残さなかった」
 正直なところをいうと、この民族的なアルファベットは、最も浩瀚な書物よりも、より多くの日本人の基礎的性格に関する真実を私に語った。」(講談社学術文庫/エメェ・アンベール「絵で見る幕末日本」)

 尚、この版画は、2010年3月10日〜22日、静岡駿府博物館「山岡鉄舟と明治の群像展」にて、出品・展示されました。



参考:LE TOUR DU MONDF
(Une ecole japonaise. - Composition de Emile Bayard d'apres une peinture japonaise.)