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出典 | "Le Japon illustre" Aime Humbert, 1870 |
出版 | Hachette in Paris |
画題 | UN MARCHE DE NUIT : LA CRIEE DU RIZ. (夜の市:米の競り売り) |
画工 | L. Crepon |
画寸 | 121 x 158mm / 銅版画 |
所蔵 | Ichikawa, hiroyasu |
雑踏の中の光と影。喜びに満ちた内面までもが浮かび上がっているかのようだ。明かりを提灯に求めたこの時代、ライティングはこの絵のようであったろう。神社の前では、小田原提灯を持った人足が、良い相場で売れたのだろうか、歓声をあげている。中央の二人は酒でも振舞われた様子だ。右端の夫婦とおぼしき二人連れの足元に注目。高下駄と厚い草履らしきものを履いている。裾を捲くりあげていることからも、雨上がりなのだろうか。男性が抱えているもの、女性が左手に持っている手紙らしきものも気になる。 |