富士山の谷筋を見ると、加島あたりで撮られたもののようだ。腰ひもをしっかり締め、腰をいれて搗いている。それにしても男衆はどこへ行ってしまったのだろう。
 庭の周囲は見事な柴垣で、奥に何棟も建物が見えることから、ここは、豪農の庭先のようだ。搗いているのは、あるいは小作人の婦人たちかもしれない。