羽衣橋は、明治43年に、巴川河口と三保貝島(現在、日本軽金属のあるところ)間に架けられた木橋。長さ518m、幅3.6mあった。当時、三保までぐるりと回って通っていた人たちに、ずいぶんと重宝がられたとのことで、画像にも、大勢の人たちが、ぞろぞろ歩いているのが写っている。しかし、維持が大変だったのだろう、たった13年間で撤去されたとのこと。しかし、その短い間だけでも、地元の人たちの利便だけでなく、このように観光名所として脚光を浴びた時期があったということを、この絵葉書は物語っている。右端には最勝閣。近景の女性は、鋤簾(ジョレン)で貝でも獲っているのだろうか。大正9年の記念印。