岩淵からの富士。左手の道は東海道。岩淵で育った大正元年生まれの祖母が言うには、大正のころ、既に瓦葺きの家があったとのこと。この葉書中の家はすべて板葺きなので、明治30年代ごろの撮影と思われる。石垣の下の煙のような部分は、当時、撮影は長時間露出が必要だったため、通行人がこう映ってしまったのだろう。富士川の向こうの並木は、雁金堤に沿った並木。